次に、日程第2、会期の決定を議題といたします。
お諮りいたします。本
臨時会の会期は本日1日間としたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
御異議なしと認めます。
よって、本
臨時会の会期は本日1日間と決しました。
───────────────────────────────────────
○議案第70号
6:
議長(
辻内裕也)
次に、日程第3、議案第70号
令和4年度桑名市一般会計補正予算(第5号)を議題といたします。
市長から提案理由の説明を求めます。
伊藤
市長。
7:
市長(
伊藤徳宇)(登壇)
おはようございます。本日は、市議会
臨時会を招集いたしましたところ、議員各位には何かと御多用の中、御参集いただきまして誠にありがとうございます。
今年は3年ぶりに行動制限がない夏となり、各地で祭りなどのイベントが再開されております。本市におきましても、7月30日に桑名水郷花火大会、8月6日、7日には桑名石取祭が開催され、感染防止対策を十分に講じるなど、新しい祭りの形を模索しながらではありますが、3年ぶりに桑名の夏のにぎわいを取り戻すことができました。町中にとどろく迫力ある花火と観客の歓声、やかましく響きわたる太鼓や鐘の音を、私をはじめ、多くの市民の皆様が待ち望んでおられたことと思います。例年、当たり前のように、にぎやかに繰り広げられていた光景を再び目の当たりにし、とても感慨深い思いに浸っておりました。
また、遠く離れた場所から桑名を応援していただいている皆様にも、テレビの生中継やインターネット中継、さらにはメタバース、いわゆるインターネット上の仮想空間で鑑賞できる仕組みを通じて現場で感じるにぎわいと熱気をお伝えできたことは、これからの時代に求められるサービスの一端をかいま見た感じがいたしました。
開催に向けて幾多の困難を乗り越えられた関係者の皆様の御尽力に敬意を表しますとともに、地域文化の伝承と地域経済の活性化につなげていくことができておりますことに感謝を申し上げます。
さて、一方で、戻りつつある社会経済活動に水を差すように、全国的にも新型コロナウイルス感染症が拡大しております。三重県においては、改めてマスク着用や手指消毒等の基本的な感染防止対策の徹底に関する注意が喚起されたことで、消費者が自ら外出を控える可能性も高まりつつあります。また、ロシアによるウクライナ侵攻以来、原材料価格の高騰が続き、光熱費や食料品などの価格上昇を受けて消費活動が急速に冷え込むことも懸念され、景気の先行きには不透明感が残っております。
そのような中、さきの6月定例会におきましては、物価高騰による給食費への影響など、議員各位から御心配の声を頂戴し、先月初めに市議会から、市民の安全・安心を守るための経済対策等を含めた市民生活に直結した対策を講じるよう緊急要望をいただいたところでございます。そして、市内経済団体からも急激な経済環境の変化に伴う支援策の実施について緊急要望をいただいております。
私といたしましては、このような状況を一刻も早く打開し、市民の皆様の安全・安心を守り抜くため、市議会
臨時会の開催をお願いし、緊急経済・生活支援対策を講じるための補正予算案を上程させていただいたところでございます。
そこで、緊急対策の一つとなるのが、
子供や家庭を守るための支援であります。
様々な生活物資、特に食材値上げの動きは、家計を直撃するだけではなく、
子供たちの成長への影響までもが懸念されるところでございます。食材費の高騰に対し、
子供たちの健康な体づくりを支える食材の品質確保を図り、これまでどおりの栄養価を保った給食を保護者の経済的負担を増やすことなく実施するための支援を行います。
子供たちが楽しみにしている給食をこれまでと変えることなく、可能な限り早期に実施するため、9月からの支援に向けて準備を進めてまいりたいと考えております。
そして、もう一つの緊急対策は、地域経済と市民生活を守るための支援であります。
新型コロナウイルス感染症第7波の爆発的な感染拡大によって、人流の減少や対面による購買意欲の低下を引き起こす懸念があります。さらに輪をかけて、物価上昇の波が地域経済の回復の妨げとして押し寄せております。
そこで、一昨年、昨年実施し、大変好評いただきましたキャッシュレス決済ポイント還元事業による経済対策を実施いたします。今回はさらに規模を拡大し、最大17億円を超える市内での消費喚起、需要拡大を図ることで地域経済の循環を促進いたします。市内中小規模の店舗を積極的に利用いただくことで、事業者の皆様、そこで働く従業員の皆様の生活を守り、そして、ポイント還元により少しお得に買物をしていただくことで家計の負担軽減につながることを目指し、地域経済の循環と市民生活の安全・安心が相乗的に図られるような対策として進めてまいりたいと考えております。
また、今回、キャッシュレス決済を最大4社に増やし、その活用をさらに促すことで、急速に普及が進む社会のデジタル化に対応できる桑名のまちづくりを進めてまいりたいと考えております。
これら2本の緊急対策を基に、長引く新型コロナウイルス感染症の影響とロシアのウクライナ侵攻によりもたらされた社会経済情勢の不安に対応することで地域経済の正常化を進め、市民の皆様の安全・安心な生活をしっかりと守り抜いてまいりますので、議員各位におかれましても引き続きお力添えを賜りますようお願い申し上げます。
それでは、ただいま上程となりました議案第70号
令和4年度桑名市一般会計補正予算(第5号)につきまして、御説明申し上げます。
今回の一般会計補正予算(第5号)は、現下の物価の高騰による地域経済の停滞を防ぎ、物価高騰に直面する生活者を支援するため、緊急経済・生活支援対策を行う予算を計上いたしました。
それでは、歳出から御説明申し上げます。
まず、民生費では、保育所の給食費において、物価高騰分と今後の上昇分を見込み、私立保育園等に対する補助金及び公立保育所における食材費の増額相当分に係る費用を計上いたしました。保護者の負担を増やすことなく、これまでどおりの栄養価を保った給食の提供を行ってまいります。
次に、商工費では、原油価格及び物価の高騰による急激な経済環境の変化に直面している地域経済及び市民生活を支援するため、複数の事業者から成るキャッシュレス決済ポイント還元事業を実施するための費用を計上いたしました。消費喚起を促し、地域経済の停滞を防止することにより、市内事業者の皆様をしっかり支援するとともに、物価高騰に直面する市民の皆様の生活支援を図ってまいります。
次に、給食費では、先ほどの民生費と同様、幼稚園及び公立小・中学校の給食費において、保護者負担を増やすことなく、これまでどおりの栄養価を保った給食の提供を行うため、食材費の増額相当分に係る費用を計上いたしました。
続きまして、歳入について御説明申し上げます。
繰入金につきましては、新型コロナウイルス感染症緊急対策基金から歳出事業の財源といたしまして必要な額の繰入れを行っております。
以上、上程の議案につきまして大要を御説明申し上げました。よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。
失礼しました。先ほど、私、給食費と申し上げましたが、教育費の間違いでございました。おわびして、訂正をよろしくお願い申し上げます。
8:
議長(
辻内裕也)
以上をもって、提案理由の説明は終了しました。
これより上程議案に対する議案質疑を行いますが、
発言を許可する前に、
議長として一言申し上げます。
本会議での議案質疑に当たっては、自己の意見及び議案審査に直接関係のない
発言を厳に慎んでいただくとともに、議題及び通告書に沿った
発言をお願いいたします。また、再質問をされる場合は、答弁内容に沿った
発言に御留意願います。なお、一問一答方式で質疑をされる場合は、初めにその旨を告げていただきますよう重ねてお願いいたします。
また、理事者におかれましては、的確簡明な答弁に努められるようお願いするとともに、再質問等に対する答弁は、
議長の許可を得た上で、自席で起立し行っていただくようお願いいたします。
なお、議員の質問に対して反問を行う場合は、その意思を明確に表示していただき、
議長の許可を得た上で行っていただくよう併せてお願いいたします。
それでは、通告がありますので、
発言を許可いたします。
6番
多屋真美議員。
9: 6番(
多屋真美)(登壇)
皆さん、おはようございます。日本共産党、
多屋真美です。
通告に従いまして、一問一答にて議案質疑をさせていただきます。
それでは、早速、大項目1、議案第70号
令和4年度桑名市一般会計補正予算(第5号)、(1)(款)7商工費 (項)1商工費 (目)2商工業振興費 新型コロナウイルス感染症対策事業費について、1)キャッシュレス決済ポイント還元事業に期待する、具体的な経済効果は?
今回計上されましたキャッシュレス決済ポイント還元事業5億1,917万円について伺います。期待される消費額17億円の積算根拠についてお示しください。また、経済効果はどのようなところにあるとお考えですか。
キャッシュレス決済は、高齢や生活困窮の方には、利用が困難な方がみえますが、キャッシュレス決済をできない方を対象とした支援のお考えは。商品券の支給や水道料金の無償化など、直接的支援についてのお考えはなかったんでしょうか。以上について、御答弁よろしくお願いいたします。
10:
議長(
辻内裕也)
それでは、当局の答弁をお願いいたします。
産業振興部長。
11:
産業振興部長(
松岡孝幸)(登壇)
おはようございます。
多屋議員の議案質疑1、議案第70号
令和4年度桑名市一般会計補正予算(第5号)、(1)(款)7商工費 (項)1商工費 (目)2商工業振興費 新型コロナウイルス感染症対策事業費について、1)キャッシュレス決済ポイント還元事業に期待する、具体的な経済効果は?について御答弁申し上げます。
本市におきましては、事業者支援策といたしまして、キャッシュレス決済ポイント還元事業を2020年度、2021年度の2回実施をしてきております。2021年度事業実施時の実績を御説明いたしますと、開催前と比較して、市内の取引額が633%、ユーザー数260%、お一人当たりの利用回数も187%、それぞれ増加をしており、非常に大きな消費喚起効果が得られました。
今回計画しております事業におきましても、過去2回と同様、使い慣れたスマートフォンのQRコード決済を活用した消費喚起策でございます。キャッシュレス決済事業者の参加を最大で4社に増やし、より多くの皆様の活用を促すことで、市内の中小・小規模店舗で17億円を超える消費効果を見込んでおります。
議員御質問の17億円の算出根拠につきましては、スマホ決済事業者上位4社の取引見込額を合わせましたものがその根拠となっております。
また、事業を実施するに当たり、初めてQR決済を御利用いただく方々への支援策といたしまして、今回もスマホ操作教室などを計画しておりますので、多数の市民の方々に御利用いただきたいと考えております。
コロナ禍における本市の経済対策、事業者支援は、厳しい状況の中でも、自らが来客数や販売額の増加等を目指す取組を対象として実施してまいりました。今回の事業につきましても、12月までには期間に余裕がありますので、御参加いただく各事業所におかれましては効果的な販売促進方法等を検討いただきたいと考えております。
コロナウイルス感染症者数の増加や物価高騰などの不安要素もございますが、地域経済の回復を促進し、事業者を支える市民の方々の生活を守る事業として取り組んでまいりますので、御理解いただきますようお願い申し上げます。
12:
議長(
辻内裕也)
多屋議員。
13: 6番(
多屋真美)
御答弁ありがとうございました。
議案質疑は以上とさせていただきます。ありがとうございました。
14:
議長(
辻内裕也)
これをもって、議案質疑を終結いたします。
お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第70号は、議会運営委員会において御了承を得ておりますので、会議規則第37条第3項の規定により委員会の付託を省略したいと思いますが、これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
御異議なしと認めます。
よって、議案第70号は委員会の付託を省略することに決しました。
これより討論に入ります。
討論は、賛成または反対の立場を明確に表明していただくよう特にお願いいたします。
討論はありませんか。
多屋真美議員。
15: 6番(
多屋真美)(登壇)
日本共産党、
多屋真美です。
会派を代表しまして、議案第70号
令和4年度桑名市一般会計補正予算(第5号)への反対討論をさせていただきます。
今回出されました補正予算(第5号)中、小・中学校、幼稚園、保育所の給食費の補助については、6月議会で日本共産党も含め多くの議員が求め、市議会からも要望したものですので評価いたします。
しかし、キャッシュレス決済ポイント還元事業については、高齢や生活困窮のためキャッシュレス決済が利用できない方に対しての生活支援にはつながらないものです。食料品、光熱費など様々な物価高騰が続き、6月からの年金の引下げ、今期分の国民健康保険料の大幅な値上げ、10月からの75歳以上の医療費2倍化、来年1月からの水道料金の値上げと、生活の負担は増すばかりで、市民は大きな打撃を受けています。ほかの自治体の補正予算を見ましても、生活困窮者や子育て、高齢者への生活支援や、農林水産業、中小業者の事業支援など、直接支援の予算が出されています。水道料金、国民健康保険料の引下げなど、高齢や生活困窮者を含めた市民全体、事業者全体に均等に行き渡る直接的支援を求めまして、
令和4年度桑名市一般会計補正予算(第5号)に対し反対いたします。以上、反対討論といたします。
16:
議長(
辻内裕也)
ほかに討論はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
ないようですので、これをもって討論を終結いたします。
これより議案第70号
令和4年度桑名市一般会計補正予算(第5号)を起立により採決いたします。
お諮りいたします。議案第70号は原案のとおり可決することに賛成の議員の起立を求めます。
(賛成者起立)
確認いたしますので、しばらくそのままお待ち願います。
ありがとうございました。
起立多数であります。
よって、議案第70号は原案のとおり可決することに決しました。
───────────────────────────────────────
○報告第23号ないし報告第26号
17:
議長(
辻内裕也)
次に、日程第4、報告第23号 専決処分の報告について(和解及び損害賠償額の決定)ないし報告第26号 専決処分の報告について(市営住宅の管理上必要な訴えの提起)の報告4件を一括議題といたします。
市長から報告を求めます。
伊藤
市長。
18:
市長(
伊藤徳宇)(登壇)
それでは、ただいま上程となりました報告4件につきまして、御説明申し上げます。
報告第23号ないし報告第26号の専決処分の報告につきましては、議決により委任を受け、
市長が専決処分することができる事項として指定されているものについて専決処分したもので、地方自治法第180条第2項の規定により、それぞれ報告するものでございます。
まず、報告第23号及び報告第24号につきましては、和解及び損害賠償額の決定に関し専決処分したものでございます。
次に、報告第25号及び報告第26号につきましては、市営住宅の管理上必要な訴えの提起に関し専決処分したものでございます。
よろしく御了承賜りますようお願い申し上げます。
19:
議長(
辻内裕也)
以上のとおりでありますので、御了承願います。
お諮りいたします。本
臨時会において議決されました議案中、条項、字句、数字、そのほかの整理を要するものについては、会議規則第43条の規定により、その整理を
議長に委任いただきたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
御異議なしと認めます。
よって、条項、字句、数字、そのほかの整理は
議長に委任することに決しました。
───────────────────────────────────────
○閉会の宣告
20:
議長(
辻内裕也)
以上をもって、本
臨時会の日程は全て終了しました。
会議を閉じます。
これをもって、
令和4年8月
臨時会を閉会いたします。
午前10時23分 閉会
地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。
議 長 辻 内 裕 也
署 名 議 員 近 藤 浩
署 名 議 員 太 田 誠
発言が指定されていません。 Copyright (c) KUWANA CITY ASSEMBLY MINUTES All rights reserved. ↑
本文の先頭へ...